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民事訴訟法(みんじそしょうほう)

第三章 当事者(第二十八条から第四十四条まで)

民法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(令和八年法律第四十六号)による改正後の条文です。変わる言葉に印をつけています。

本則は章ごとのページで読みます。長い章は、さらに条のまとまりごとに分けています。本則の全条文と、この改正が変える附則・別表を示します。この改正が触れていない附則や別表は、いま施行されている条文のページでご覧ください。

第三章 当事者

第一節 当事者能力及び訴訟能力

第二十八条

(原則)
この条に改正1か所
第二十八条第一項(原則)改正

当事者能力、訴訟能力及び訴訟無能力能力を欠く者の法定代理は、この法律に特別の定めがある場合を除き、民法(明治二十九年法律第八十九号)その他の法令に従う。訴訟行為をするのに必要な授権についても、同様とする。

第二十九条

(法人でない社団等の当事者能力)
第一項

法人でない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものは、その名において訴え、又は訴えられることができる。

第三十条

(選定当事者)
第一項

共同の利益を有する多数の者で前条の規定に該当しないものは、その中から、全員のために原告又は被告となるべき一人又は数人を選定することができる。

第二項

訴訟の係属の後、前項の規定により原告又は被告となるべき者を選定したときは、他の当事者は、当然に訴訟から脱退する。

第三項

係属中の訴訟の原告又は被告と共同の利益を有する者で当事者でないものは、その原告又は被告を自己のためにも原告又は被告となるべき者として選定することができる。

第四項

第一項又は前項の規定により原告又は被告となるべき者を選定した者(以下「選定者」という。)は、その選定を取り消し、又は選定された当事者(以下「選定当事者」という。)を変更することができる。

第五項

選定当事者のうち死亡その他の事由によりその資格を喪失した者があるときは、他の選定当事者において全員のために訴訟行為をすることができる。

第三十一条見出し改正

未成年者及び成年被後見人等の訴訟能力

この条に改正1か所
第三十一条第一項(未成年者等の訴訟能力)改正

未成年者及び成年被後見人特定補助人を付する処分の審判を受けた者は、法定代理人によらなければ、訴訟行為をすることができない。ただし、未成年者が独立して法律行為をすることができる場合は、この限りでない。

第三十二条見出し改正

被保佐人、被補助人補助開始の審判を受けた者及び法定代理人の訴訟行為の特則

この条に改正2か所
第三十二条第一項(補助開始の審判を受けた者及び法定代理人の訴訟行為の特則)改正

被保佐人、被補助人補助開始の審判を受けた者(訴訟行為をすることにつきその補助人の同意を得ることを要するものに限る。次項及び第四十条第四項において同じ。)又は未成年後見人その他の法定代理人が相手方の提起した訴え又は上訴について訴訟行為をするには、保佐人若しくは保佐監督人、補助人若しくは補助監督人又は未成年後見監督人の同意その他の授権を要しない。

第三十二条第二項(補助開始の審判を受けた者及び法定代理人の訴訟行為の特則)改正

被保佐人、被補助人又は補助開始の審判を受けた者又は未成年後見人その他の法定代理人が次に掲げる訴訟行為をするには、特別の授権がなければならない。

第三十二条第二項第一号(補助開始の審判を受けた者及び法定代理人の訴訟行為の特則)

訴えの取下げ、和解、請求の放棄若しくは認諾又は第四十八条(第五十条第三項及び第五十一条において準用する場合を含む。)の規定による脱退

第三十二条第二項第二号(補助開始の審判を受けた者及び法定代理人の訴訟行為の特則)

控訴、上告又は第三百十八条第一項の申立ての取下げ

第三十二条第二項第三号(補助開始の審判を受けた者及び法定代理人の訴訟行為の特則)

第三百六十条(第三百六十七条第二項、第三百七十八条第二項及び第三百八十一条の七第二項において準用する場合を含む。)の規定による異議の取下げ又はその取下げについての同意

第三十三条

(外国人の訴訟能力の特則)
第一項

外国人は、その本国法によれば訴訟能力を有しない場合であっても、日本法によれば訴訟能力を有すべきときは、訴訟能力者とみなす。

第三十四条

(訴訟能力等を欠く場合の措置等)
第一項

訴訟能力、法定代理権又は訴訟行為をするのに必要な授権を欠くときは、裁判所は、期間を定めて、その補正を命じなければならない。この場合において、遅滞のため損害を生ずるおそれがあるときは、裁判所は、一時訴訟行為をさせることができる。

第二項

訴訟能力、法定代理権又は訴訟行為をするのに必要な授権を欠く者がした訴訟行為は、これらを有するに至った当事者又は法定代理人の追認により、行為の時にさかのぼってその効力を生ずる。

第三項

前二項の規定は、選定当事者が訴訟行為をする場合について準用する。

第三十五条

(特別代理人)
この条に改正4か所
第三十五条第一項(特別代理人)改正

裁判長は、未成年者又は特定補助人を付する処分の審判を受けた者について、法定代理人がない場合又は法定代理人が代理権を行うことができない場合において、未成年者又は成年被後見人に対し訴訟行為をしようとする者は、遅滞のため損害を受け民事訴訟に関する手続が遅滞することにより損害が生ずるおそれがあることを疎明して、受訴裁判所の裁判長にときは、利害関係人の申立てにより、特別代理人の選任を申し立てを選任することができる。

第三十五条第二項(特別代理人)改正

裁判所は、いつでも特別代理人を改任することができの選任の裁判は、疎明に基づいてする。

第三十五条第三項(特別代理人)改正

裁判所は、いつでも特別代理人が訴訟行為をするには、後見人と同一の授権がなければならないを改任することができる。

第三十五条第四項(特別代理人)新設

特別代理人が訴訟行為をするには、未成年後見人又は特定補助人と同一の授権がなければならない。

第三十六条

(法定代理権の消滅の通知)
第一項

法定代理権の消滅は、本人又は代理人から相手方に通知しなければ、その効力を生じない。

第二項

前項の規定は、選定当事者の選定の取消し及び変更について準用する。

第三十七条

(法人の代表者等への準用)
第一項

この法律中法定代理及び法定代理人に関する規定は、法人の代表者及び法人でない社団又は財団でその名において訴え、又は訴えられることができるものの代表者又は管理人について準用する。

第二節 共同訴訟

第三十八条

(共同訴訟の要件)
第一項

訴訟の目的である権利又は義務が数人について共通であるとき、又は同一の事実上及び法律上の原因に基づくときは、その数人は、共同訴訟人として訴え、又は訴えられることができる。訴訟の目的である権利又は義務が同種であって事実上及び法律上同種の原因に基づくときも、同様とする。

第三十九条

(共同訴訟人の地位)
第一項

共同訴訟人の一人の訴訟行為、共同訴訟人の一人に対する相手方の訴訟行為及び共同訴訟人の一人について生じた事項は、他の共同訴訟人に影響を及ぼさない。

第四十条

(必要的共同訴訟)
この条に改正1か所
第四十条第一項(必要的共同訴訟)

訴訟の目的が共同訴訟人の全員について合一にのみ確定すべき場合には、その一人の訴訟行為は、全員の利益においてのみその効力を生ずる。

第四十条第二項(必要的共同訴訟)

前項に規定する場合には、共同訴訟人の一人に対する相手方の訴訟行為は、全員に対してその効力を生ずる。

第四十条第三項(必要的共同訴訟)

第一項に規定する場合において、共同訴訟人の一人について訴訟手続の中断又は中止の原因があるときは、その中断又は中止は、全員についてその効力を生ずる。

第四十条第四項(必要的共同訴訟)改正

第三十二条第一項の規定は、第一項に規定する場合において、共同訴訟人の一人が提起した上訴について他の共同訴訟人である被保佐人若しくは被補助人補助開始の審判を受けた者又は他の共同訴訟人の未成年後見人その他の法定代理人のすべき訴訟行為について準用する。

第四十一条

(同時審判の申出がある共同訴訟)
第一項

共同被告の一方に対する訴訟の目的である権利と共同被告の他方に対する訴訟の目的である権利とが法律上併存し得ない関係にある場合において、原告の申出があったときは、弁論及び裁判は、分離しないでしなければならない。

第二項

前項の申出は、控訴審の口頭弁論の終結の時までにしなければならない。

第三項

第一項の場合において、各共同被告に係る控訴事件が同一の控訴裁判所に各別に係属するときは、弁論及び裁判は、併合してしなければならない。

第三節 訴訟参加

第四十二条

(補助参加)
第一項

訴訟の結果について利害関係を有する第三者は、当事者の一方を補助するため、その訴訟に参加することができる。

第四十三条

(補助参加の申出)
第一項

補助参加の申出は、参加の趣旨及び理由を明らかにして、補助参加により訴訟行為をすべき裁判所にしなければならない。

第二項

補助参加の申出は、補助参加人としてすることができる訴訟行為とともにすることができる。

第四十四条

(補助参加についての異議等)
第一項

当事者が補助参加について異議を述べたときは、裁判所は、補助参加の許否について、決定で、裁判をする。この場合においては、補助参加人は、参加の理由を疎明しなければならない。

第二項

前項の異議は、当事者がこれを述べないで弁論をし、又は弁論準備手続において申述をした後は、述べることができない。

第三項

第一項の裁判に対しては、即時抗告をすることができる。

改正箇所 1 / 11